ざくろの美容効果

ざくろの成分

 

ざくろという果物は、あまりポピュラーではない食べ物ですが、その美容効果の高さから最近、よく話題にあがるフルーツです。雑誌やネットなどでも、ざくろのことを取り上げて、いかに美容に良いかを語っています。

 

 

「昔、ざくろを山に取りに行った」というような話も親から聞きますが、実際に、ざくろがなっているところを私は見たことはありません。それに、スーパーで見かけることもあまりありませんよね。

 

ですが、生のざくろが食べたいという方は、輸入物などは通信販売のサイトから購入できるようです。

 

このように、私たちの食生活にそれほど馴染みがないので、ざくろが美容に良いと聞いても、それほどピンと来ない方も多いでしょう。

 

それに、美容に良いと知っても、購入して食べることは難しいので、ただの美容知識として片付けてしまう方も多いと思います。ですが、現在は健康食品でざくろを使ったものがいろいろと発売されていますので、それらを続けて利用してみることもおすすめします。

 

 

さて、ざくろは、地中海や北西インドあたりが原産地と言われています。赤いきれいな花が咲いたあと、丸い真っ赤な実がなります。

 

日本で、ざくろと言えば、食用というよりも、ざくろの花を愛でるために栽培されることが多かったそうです。ですから、実を食べるという習慣がなかったのでしょう。

 

そして、最近では、ざくろが美容効果の高いことがわかり、健康や美容のために、ざくろの成分を取り入れる研究が進んでいます。

 

 

ざくろと言えば、海外において、皮を薬として使っていた地域も多く、漢方にも用いられていました。特に中国では、ざくろの木の皮、根っこの皮などを、殺菌効果が高いと殺虫用途で使っていたと言います。

 

天然の殺虫剤ということで、化学薬品ではないので健康被害もなく重宝されたでしょうね。

 

 

ざくろの葉は、きれいな緑色をしていて、葉には抗菌作用があります。疾患のなかでも、腫れ物など雑菌によって起こる皮膚炎などの治療にも、ざくろの葉が使われるそうです。

 

ほかにも、ヨーロッパやアメリカでも、ざくろの木も葉も実も万能薬として活用されてきたという歴史があるのです。

 

 

日本では、今でこそ、美容効果の高い食べ物として、人気がでてきたざくろですが、1700年代の日本では、ざくろの果皮部分を、扁桃腺や口内炎の薬として使ってきたという記録があります。また、下痢など改善にもざくろが利用されたそうです。

 

 

世界中で昔から治療に使われていた万能のざくろですが、さらに、種子には、前立腺がん、乳がんなど、がん細胞の増殖を抑える効能が発見されました。

 

また、心血管疾患の症状改善にも効果的だと言われています。ということは、アンチエイジングを目指し、美容効果目的でざくろの成分を摂り続けている方は、自然と、疾患予防や健康増進につながるわけです。

 

 

女性ホルモンの一種であるエストロンもざくろには豊富に入っていますので、生理不順、更年期障害など、婦人系の疾患にも効果的ですし、女性ホルモンが活発になると肌トラブルの多くはそれで改善します。

 

 

具体的なざくろの成分としては、ビタミン、カリウム、カルシウム、ナイアシン、ナトリウム、りん、グルタミン酸などがあげられます。

 

カリウムは他の食物と比べて、ざくろは圧倒的に多い量が含まれているということです。

 

カリウムとは、ミネラルであり、人間の体には不可欠なもので、血圧を正常に保つ、心筋梗塞の予防などに効果がある成分です。また、神経伝達物質に関係しているため、筋肉収縮を正常に行なうことを手助けする成分でもあります。

 

そして、ビタミンは、ご存知の通り美容成分として欠かせないビタミンC以外にも、B1やB2までもざくろに含まれているのです。

 

B1は、疲れ改善、食欲不振からの回復、過敏症、イライラなどの症状に効果的です。
B2は、美容的効能が高く、美肌効果、美しい髪をキープするためにも必要な成分です。

 

 

ざっとあげただけでも、ざくろは女性にとって不可欠な成分がそろっているフルーツと言えるでしょう。

 

ほかにも、鉄、クエン酸なども、美容には大切な成分であり、これもざくろから摂取することができます。

 

 

生のざくろを食べ続けるのは大変ですが、手軽にざくろの成分をゲットできるようなジュースもあります。成分を十分に発揮できるようにざくろ100パーセントのジュースなども発売されていますので、試してみてはいかがでしょうか。

 

渋みやえぐみでちょっと飲みづらいかもしれませんが、良薬口に苦しですから、美容のためにはそれくらいは我慢でしょうね。